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「人の失敗を笑う奴と、プレーの遅い奴。この手の人間とは2度と一緒にプレーしたくない。」...ウイリー・パーク・ジュニア。

確かに、「もう二度とこんな奴と回りたくない」なんて種類のゴルファーがいる。
「スロープレーヤー」は当然の事だろう。
以前、たった一人のスロープレーで、3ホールで前に2ホール置いて行かれた事があった。
私を含め他の3人が、殆ど素振りもしない速いプレーヤーだったのに、だ。
その男は、カートに乗らず極端にゆっくり歩く。
一番飛ばないのに、ボールのところにやっとたどり着いてからしばらく考え、何回も素振りをし、またクラブを換え、また...他の3人が焦れて、「先に打ちます」と言って全員打ち終わった後もまだ打たない...グリーン上ではあくびが出るほどさらに遅い。
3ホールでマーシャルが付き、3人で「急ぎましょう」と促しても「私たち遅くないですよねえ」と来た!
3人が「遅いです!」と声を揃えて怒鳴っても判らないようだった...これが自分が出会った最低のスロープレーヤーだった。
「多分、今迄ずっと誰もそれを注意出来ないような、偉い職業の人だったんだろう」というのが3人の意見...仕事に関係ないところでは、死ぬ程毛嫌いされていただろう可哀想なゴルファーだった。

「人の失敗を笑う奴」...これは、反省しなくては(汗)。
自分はそういうゴルファーの一人だと言える。
ゴルフを始めた頃の話だが、ある凄く懸命に真面目にゴルフをしている人と回った時に、深いラフからの彼のショット...フルスイングしたときにボールが遅れて「フワッ」と柔らかく上がったのが見えた...それがフルスイングのフィニッシュで顔の前まで来たヘッドに奇麗に当たり後ろに飛んで行った!
素晴らしいトリックショットを見たようで、「凄い凄い」と腹を抱えて大笑いしてしまった...彼自身は何が起きたか判らない様な憮然とした顔をしていたので、それを見てまた笑ってしまった。
そして...その後彼と一緒に回ったことがない。
またあるコンペのスタート時、飛ばし自慢の男のフルフルショットは、ヘッドの先に当たったようで...真横にいたキャディーさんの足の間を通り、見ていた我々の間を通り、何かに当たった「カキーン」という音がした。
「キャー!」「ワアーー!」「アブねえっ!」「怖〜!」とかいう騒ぎの中、「ボールは?」と皆があちこちを探し始めたその時、「ボトッ」という音と共にティーアップしていた場所のすぐ近くにボールが落ちて来た。
集まっていた皆が大笑い...特に俺は指差して大笑い...打った本人だけが呆然とボールを見つめていた。
それから彼とゴルフをしたことはない。

きっと、彼等にとって俺は「二度と一緒にゴルフをしたくない嫌な奴」になってしまったに違いない。
...気をつけよう。
人の失敗を絶対に笑ってはいけない。
どんなにおかしくても、笑う時は本人に判らないように、笑いをこらえ噛み殺して平気な顔をしていなくてはならない...そうしないと俺のようにゴルフ仲間を無くしてしまうから。



でも、俺は自分がそんな失敗をした時って、他人より自分で一番笑ってしまうんだけどなあ...
あんまり恥ずかしいときは、クラブの所為にして怒ってるフリをしたりして。