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「だから18ホールあるのさ。」...ベン・ホーガン。

なにが、「だから」なんだろう。
勝手にイメージが思い浮かぶ。
18ホールある...つまり、9ホールや10ホールじゃあない。
18個もホールがあるんだ。

スタートホール、ついやってはいけないミスを連発しての大叩き。
「久しぶりのゴルフ」「楽しみしていたゴルフ」の緊張と興奮とで、アベレージゴルファーには本当に「よくある事」だ。
それで、「ああ、未だ1ホールなのに今日は終わった。」なんて思う奴がホントに多い。
ただそれだけで、残りのホールを愚痴と後悔とぼやきと投げやりなプレーで重ねていって、結局一日を無駄にする。

あるいはせっかく無難なスタートを切ったのに、思わぬアンラッキーの大叩きですっかりやる気を無くして、途中から集中力の切れたようなギャンブルプレーばかりをするようになってしまって、あとに苦い思いを残すだけの様なラウンドを消化する。

そうかと思えば、順調に来た9番ホールでスコアの計算をしたとたんに、イージーミスが重なってハーフのスコアをボロボロにしてしまい、午後のハーフはすっかりやる気が無くなって投げてしまう。

..ゴルフというものは、18ホールになったことに諸説あるけれど、やっぱり18ホールは絶妙のホール数と思う。
18個の違うシーンの物語は、波瀾万丈、起承転結、紆余曲折、喜怒哀楽...多くの人が「人生」に例えるくらいにそれぞれにドラマが起ち上がる。
18ホールの間には、幸運や不運が交互に、嫌らしいくらいに絶妙に訪れる。
...だから、18ホールある。

始まったばかりの大叩きや、順調にいっていた途中ホールでの大波乱なんて、ゴルフやっていれば普通にあること。
なんでそんなことでいい年をした大人が、いつまでもクサったり怒ったりを繰り返して、勿体ない時間を浪費する?
18ホールあるんだ、途中で投げ出すなんて人生を途中で投げ出すのと同じこと...どうせそんなに長い道のりじゃあないんだから、18番まで楽しまなくてはもったいない...どうしてそう考えない?

つらい人生だって、ほんの少しの事で笑える瞬間もある。
生きていりゃこそ感じる、素晴らしい瞬間がある。
投げて不貞腐れて、眼を瞑り、耳を塞いで、悪い考えばかりで満たされた頭でフェアウェイを歩くなんて、なんて傲慢でなんて勿体ない。

集中して18番が終わって、「ああ、もう終わりなのか」なんて思った時だって多いだろう。
スコアなんて、あとで数えりゃあいいことだ。

「だから、18ホールある。」
何回か失敗したって、ゴルフってのは18回も楽しむチャンスがある。
何回かのアンラッキーなんて、忘れてしまえ...些細な事だ。



...さて、大叩きばかりの俺の人生、あと何ホール残っていたんだっけ?