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「ゴルフに逆転ホームランは存在しない。自滅によって決着がつくだけである。」...ベーブ・ルース。

ゴルフに逆転ホームランは存在しない...なんて、数々の逆転ホームランでアメリカの野球史を彩ったベーブ・ルース以外の人間が言った言葉だったら、説得力はないだろう。
そのベーブ・ルースが「自滅」によって決着がつくだけ、と言っているのは...なんだか自分たちと同じように痛い目にさんざん合っているゴルファーの言葉として好感を持ってしまうなあ。

きっと、ベーブ・ルースも野球と同じように、ゴルフでも逆転ホームランを狙ったことがさんざんあったに違いない。
逆転ホームラン、それも満塁サヨナラ逆点大ホームラン、なんかをね。
でも、多分、全部失敗したんだ(笑)。
そして自嘲とともに、「自滅によって決着がつくだけだ」と腹の底から納得した...

我々アマチュアヘボゴルファーも、身に覚えがあるだろう。
つまんないダボやトリを打った後、「ショートカットして300ヤードワンオンしてイーグルをとってやる」とか、「池越えのツーオン狙ってイーグルだ」とか、「真上から落としてホールインワンだ」とか...
その結果、今度はダブルパーや2桁叩いてますます崩れて行く。
ボールは自分が打たなくては、普通はまず自分から動こうとはしないものだ...誰かが何かをするとか、敵が邪魔をするとかも...普通はない。
ボールに災難や事故や悲劇が起きるのは、全て自分がボールに何かをしたからだ。
つまり原因も責任も全て自分にある...だから結果を怒るのも呪うのも悪態つくのも、全部自分に対するしかない...こんな状態になることを「自滅」という(笑)。

他のスポーツやゲームやギャンブルには逆転ホームランはあるかもしれないが、ゴルフには...ない。
ただ「バーディーやイーグルで取り返す」ことが出来るような気がしてしまう。
これが普通のゴルファーにとっては、妄想・誤解・根拠の無い勘違いだってことに気がつかない。
そこで簡単に取り返すことが出来るのなら、既にトップアマやプロになっている、と知るべき。

...ゴルフの女神は気まぐれなもので、ゴルフにより深く引きずり込むためにほとんどのゴルファーに時々「触れなば落ちん」風情を見せる。
どんなに酷いラウンド中でも一度か二度(本当は凄い偶然とラッキーの賜物なのに)、いかにも自分の力でとれたような気がするご褒美、バーディーやイーグルの甘い果実を味合わせる。
でもね、ここで自分を失っちゃあおしまいなんだよ...そのうしろには、自滅への深い闇が控えているぞ。
(...って、うーーん、なんだかねえ...書いていてゴルフって奴が、性悪女の誘惑に耐えて、持てない自分を自覚して行く貧乏坊主の修行みたいに見えて来たぞ。)

ともかく、ベーブ・ルースでさえ悟った「ゴルフに逆転ホームランは無い」って言葉、これからゴルフやる度にキモに命じておこうじゃないですか。