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ゴルフ史に永遠に残る、時代を代表する二人の巨人からのアドバイスだ。

アーノルド・パーマー
「ロングアイアンに怯える事はない。
他のアイアンが打てるならロングアイアンだって打てる。
...一般のゴルファーがミスをする原因は、ロングアイアンでスイングする時に他のアイアンより強く打とうとするからだ。」

ジャック・ニクラス
「2番アイアンだって、7番アイアンと同じようなリズムとテンポでスイングすればいい。」

...そうなんだよな。
多分そうなんじゃないか、と理屈では判ってるんだけどなあ。

ずっと前に、マスターズであのニック・ファルドが、2番アイアンをまるでショートアイアンのようにスイングするのを見て感動した事があった。
本当に、まるで9番アイアンかピッチングでも打つように柔らかくゆっくりと振って...見事にロングホールで2オンさせていた。
「あれだ!」と喜んだ俺は、すぐに練習場に行ってやってみた...が、2番アイアンで9番のようにと思って打ったボールは、情けなくお辞儀して100ヤード辺りでバウンドして転がって行くだけ...

スイングというものの基本がちゃんと出来ていない人間にとって、「2番をショートアイアンのように振る」というイメージは、ただ大きなクラブを「緩んで小さく」振るという結果になりやすい。
プロのショートアイアンのスイングは、「ゆっくり」とか「力を抜いて」とか形容されるけれど、実はスイングの基本に則って「しっかり」とスイングしている。
そしてそのスイングで、体じゃなくクラブヘッドがちゃんと仕事をしているのだ。

我々ヘボゴルファーは、まずこの「しっかりとしたスイング」を身につけるためにショートアイアンをしっかり打てるようにならなくてはならない。
その事で、「ロングアイアンをショートアイアンのように振る」事が出来るようになる土台が出来る訳だ。

まず140ヤード以内からなら、8割以上グリーンオン出来るくらいにショートアイアンがちゃんと打てなければ、やっぱりロングアイアンは難しい...と思う。
そして、ショートアイアンがちゃんと打てないのにロングアイアンばかり練習すると、「ボールを上げよう」とか「捕まえに行く」という形になり、引っかけやチーピンが多発する事にもなる。

...それでも(苦労に苦労を重ねて)もし、パーマーやニクラスの言うようにロングアイアンが打てるようになったら、(スコアはともかく)ゴルフの楽しみと喜びは倍増するだろう。なんたって、ショートウッドのように「カッポーン!」と打って後は風任せ...なんてのより、ロングアイアンで打ったボールには「これでどうだ!」って気合いと意思と根性が乗っているような気がするもの(笑)。
...そう、ロングアイアンを使うゴルフには、「戦う意思」が見える気がしないか?

おまけに、今新しい考え方として「ショートアイアンと同じ感覚でロングアイアンも振れる」というMOIマッチングと言うものが確立して来た。
これは自分で体験するしかないが、今迄のマッチングシステムのように少なくともショートアイアンとは全く別物のロングアイアンを別なスイングで作り上げる事をしなくて済む。
スイングが出来ていない人には決して簡単に易しくなる訳ではないが、「ショートアイアンもロングアイアンも同じ感覚でスイングを出来る」という合理的な条件が提供される。
ロングアイアンを打ちたい人は試してみる価値があるだろう。

例え自他ともに認めるヘタレだって、たまにはロングアイアンを使って「ボールに自分の気持ちを乗せて、いざ戦うゴルフへ!」...ってのは、どうだ?