ゴルフの名言勝手に解釈  (渡辺隆司のゴルフブログ)

過去から今に伝わるゴルフの「名言・格言」を、勝手な解釈で描いて行きます。 読んだ結果、多分、ゴルフが上手くはなりません。 でも、ちょっと良いゴルファーにはなれるか、と。 もちろん責任持ちませんが。 (イラストの無断使用はしないで下さい)

2017年07月

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「この世でもっとも不愉快なもの、それは蛇と教え魔」....ホリス・ステイシー。

ホリス・ステイシーという名が、この言葉を言ったものとして出て来たけれど、実際にはいろんな人がいろんな時代に言っている事だ。

「蛇」はともかく「教え魔」に捕まるという事は、女性ゴルファーで一人で練習場などに行った事がある人なら、大多数の人が経験している事。
特に若くて魅力的な女性なら、複数の教え魔の犠牲になる事、ほぼ間違いない。
ごくごく稀に、女性に本当に感謝される事があるかもしれないけれど、ほぼ100パーセントこれは本人にとって迷惑である事を「教え魔」達は知るべきであろう。

一番の問題は、普通こういう時に寄って来る教え魔達は、「本当のゴルフを知らない」人が殆どだという事。
言い換えると「半端にゴルフを知った人ほど、ゴルフを人に教えたがる」という事。

特に「教え魔」はハンデでいうと15〜6くらいの人と、やっとシングルになった9前後の人達に多い。
15〜6のハンデの人は、ほぼ毎回100を切れるようになって、自分では「ゴルフの初心者の壁を越えた」と思っている...だから、このコツを右も左もわからない初心者に教えてあげたい、なんて言う素朴な好意があったりする。
そして、やっとシングルになったくらいの9〜8の人は、「もう自分はアマチュアのゴルファーとしては、上級者になったと認められたんだ」と思い込んでいる。
それで、練習場などで見かける「ド下手」な人を導いてやる資格がある、なんて考えている。

そこに魅力的な女性がいる...上手くないのが、見ていてわかる...他に連れもいないようだ...じゃあ、俺が教えてやろう...(勿論スケベ心つき?)。

可哀想なのは、こんな教え魔に捕まった犠牲者だ。
親切心からやってくる脂ぎった男に、無下に「教えてくれなくても結構です!」とは言いづらい。
で、やむを得ず、聞く振りをする...でも男はつけあがって、あれやこれや、と...

本当にゴルフを知っている上手い人は、人に教えるなんて事はなるべくしない。
ゴルフの奥深さや、恐ろしさを知っているが故に、初対面の人に自分からああしろこうしろなんてまず言わない。「教えてくれ」なんて言われても、その責任を考えたら「レッスンプロにちゃんと教わった方がいいよ」というのが普通だろう。

まして、教え魔の教える事なんて、自分が聞いた事や今週読んだ週刊誌やレッスン書の受け売りがほとんどで、実は本質の理由なんてわかっていない。

他の格言に
「ハンデ20に教わった人は、19にはなれない」なんてのもある。
教え魔の言う事は聞いちゃいけない。
教えてもらうのはプロか、最低でも5下のシングルに教えてもらうようにしなければ、未来は開けて来ないぞ。
ついでに言えば、教えてもらう人の浮気もしちゃいけない。
いろんなプロに聞けば、正しい事であっても道は多数在り、どの道を行けば良いのか判らなくなって迷子になる事が多いから。

そして、練習場に生息する「教え魔」諸君、君らは「蛇」並に嫌われているんだって事を自覚するように。
自分のガールフレンドや奥さんに教えるんならいいけれど、見知らぬ「カモ」に「トンでも理論」を教えている姿、見られたもんじゃないぞ。

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「調子が悪いと感じたら、ボールの位置を変えてみろ」...ボビー・ジョーンズ。

これは効く。
コースに出て、「どうも当たらない」「コスリ球ばかりだ」「ダフる」「トップする」「右にばかり出る」「引っかけばかりだ」「距離が出ない」...等々の落ち込んだときの光明だ。

どんなケースであっても、ラウンド中に簡単に修正出来る「特効薬」になる!...事もある(笑)。
意外だろうけれど、ボビー・ジョーンズほどのゴルファーが言っているんだ。
「ボールの位置」というのはそれほど微妙なもので、相当な名手であってもその狂いに気付き難いもの。
ましてアベレージゴルファーなんて、ボールの位置がボール一個分や二個分変わったって気にもしないし、気付きもしない。

でも、「どうもスイングが何時もより窮屈だ」なんて時には、ほとんどの場合ボール一個分は中に入れている。
逆に「気持ち良く振れているのにボールがスライスする」なんて時には、ボール一個分は左に置いている。
女性に多いのは、だんだんスタンスが右を向いて行き、そのためにボールの位置が結果として中に入ってしまう...右に向いていながら、フェアウェイのセンターに打とうとするから、無理矢理右に置いたボールを左に引っ張り込むような打ち方しか出来なくなる。
そのためにスイングが窮屈になって、左肘を引いて手だけで打ちにいき...大体チョロやゴロや弱々しいスライスや引っかけボールにしかならない。

ある程度の上級者だって、ドローボールヒッターはボールを中に入れやすくなって何時もより強いフックボールに悩んだり、フェード打ちはボールを左に置き過ぎて捕まらないスライスに首を傾げたりする...それはこのクラスになると、ボール一つ分のズレも無くても狂ってしまうから、気が付き難いのだ。
いきなりボール一つ分位置を変えれば、誰でもすぐに気がつくだろうけれど、少しずつズレてくるのはボビー・ジョーンズほどのゴルファーでも気付かないで悩むものなんだから。

本当は他に一杯理由があるのかもしれないけれど、とりあえずラウンドに入って「どうもちゃんとフェースに当たらない」とか、「ボールが捕まらない」「ボールが捕まり過ぎる」なんて感じがあったら。ボールの位置を変えてみると良い。
ラウンド中に他の部分を修正しようとすると、全てがボロボロになってしまう事が多いけれど、「ボールの位置を変える」だけならさほど悪い影響は出ない。
多くの場合「おっ! 良くなった!」となると思うよ。

ただし、多くの特効薬がそうであるように「やり過ぎ(overdo)」には、よ〜くご用心!

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「殆どのゴルファーはゴルフをプレーしようとして、コースをプレーするのを忘れている」...トミー・アーマー。

深いような深くないような...いや、これは深い!
解釈も一杯ありそうな言葉だけれど、ここは勝手に私の解釈を。

「ゴルフをプレーする」というのは、ゴルフにおけるスイングや決まり、ルール、マナーなども含めて「コースじゃなくても練習や勉強で習得出来る」事柄全てを言っているんじゃないかと思う。
雑誌やテレビ他のプロの参考写真、解説書の写真、そして自分で撮った自分のスイング映像での研究。
色々な方法を伝える市販の本の練習法や、昔から大量に販売されている「ゴルフの技術書」類での学習と実践。
一般の「ゴルファー」のなかには、それらの研究と練習場での試行錯誤自体が「自分のゴルフ」の中心、或いは目的になっている人が結構いる。
時間さえとれれば毎日でも練習する、練習したい、という人も多いだろう。

そういう人達が、「待ちに待った」ラウンドのスタート。
スタートホールで...第1打の心構えとか、緊張しない方法とか、ストレッチは十分やったかとか、朝の練習場での当たりはどうだったか...とか。
セカンド...このアイアンは自信がないとか、ダフったらどうしようとか、パーオンしなかったらアプローチに自信が無いとか、ティーショットで肩の入りが浅かったからしっかり入れて...とか。

気がついたらもう7番、あと3ホールでアウトは終わりだ...

なんて経験あるんじゃないか?

そこでトミー・アーマーは、「コース」をプレーするのを忘れている、と言う。
スイングの細々とした技術や、自分の出来なんかを忘れて「目を上げて、コースを楽しめ」って言っているんじゃないかと思う。
もうコースに出るまでに「ゴルフ」は楽しんだ。
コースに出たら「コース」を楽しもう、と。

結果が失敗が多いというのは、ゴルフの魅力の一つじゃないか。
練習したりした事がみんなすぐに出来てしまったら、ゴルフなんて絶対にすぐに飽きるって!
上手くいかないから、みんなあんなに熱中するのさ。

さあ、顔を上げて、コースを見て、自分なりの攻め方を楽しめ。
周りを見てみろ...こんなに広い空間はなかなか体験出来ないんだぞ...空を見上げてみろ...空は高く風が吹き、雲があり太陽がいる...鳥や小動物や、季節の花や、緑の変化が周りに満ちているのに気がついているか?
谷越え? 池越え? ショートカット? いいじゃない...無くすものはボールとスコアだけだよ。
命や誇りまでなくなるもんじゃない。

コースには18回のチャンスがある。
そのそれぞれを全力で挑戦して行けば良い...それこそ、コースじゃなくては出来ない事なんだから。
「ゴルフ」は後で反省すれば良い、今は「コース」のプレーを楽しもう。

そんな事言っているような気がするんだけどね...アーマーさん。

でもまあ、多分こんな考えではスコアは良くならない。
常に前回よりいいスコアで上がりたい、なんて人にはコースの景色なんて邪魔でしかないものだから。
池やOB、クリークやバンカー...見えれば恐怖や不安や緊張で、行きたくないと思う程そっちにボールが飛んで行くのがゴルフ。
ゴルフの上達本にだって「景色に左右されない為に、景色を見るな」とか「危ない景色は頭から消せ」なんて、よく書いてあるし。

...でも、その「見える景色」がある事こそ「コースをプレーする」って事。
恐怖や不安や緊張感なんて、コースに出なくちゃ味わえない。
そして、それがあるからゴルフは深くて面白い大人のゲームなんだと、俺は思う。 

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「パターが手からずり落ちそうになるくらい、ゆるく握りなさい」...ボビー・ロック。

これは、パットの名手と言われたボビー・ロックが、パターのグリップの力加減を聞かれた時に答えた言葉だと言う。

パターのグリップというのは古くからのイギリスの名言で「パターはひよこをつかむようにグリップせよ」だとか、英語で「Feather grip」と言うように、「弱く握る」のが確かな正解らしい。
パットが苦手とか下手という人は、例外なくグリップを強く握り過ぎているというのだが...どうなんだろう?

どうもテレビの映像や動画で見ても、或いはプロのパットを近くで見ても、グリップの力加減までは良く判らないので「へえ、そうなのか」としか言えないような。
ただ、短い距離をよく外す人を見ていると、グリップする指が白くなるほど強く握っている事が多い。
そのために、どうしてもスムーズなバックスイングができず、ヘッドが左右に揺れるような不安定な軌道を動いて、痙攣したようなインパクトでボールに当たる。
酷くなると、短い距離なのにとんでもなく強く当たったり、打った瞬間に方向も強さも違うのが自分で判ったり...
そうなると所謂「イップス」と言えるんだろうけど(以前から「高い金や生活のかかっていない素人がイップスになる訳ない」と言われて来たけど、素人なりに一生懸命やっている人にそうなっている人は案外多いと思う)。

此処はボビーロックを信じて、「パターがずり落ちない程度」にゆるく握って打ってみよう。
...私の場合はロングパターなので、右手をゆるくすればいいんだけれど...
どうも私自身は「パットが入る入らないはその日の運任せ」と思っているから、上手くならないのかも。

「ゆるく握る」...プロの世界で最近の流行とでもいえる「クロー・グリップ」なんてのも、指の力(特に右手の)を抜くためにあんな形になったと言われている。

...ボビー・ロックに、ある人が「全英オープンで最後の4フィートのパットを入れたら優勝出来るという時は?」と聞いた時、その答えは...「その時は、もっとゆるく握りなさい」だって!!
(摂津茂和氏『不滅のゴルフ名言集」による)。

パターが苦手な人は、一度はやってみる価値があるのでは?

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「人の失敗を笑う奴と、プレーの遅い奴。この手の人間とは2度と一緒にプレーしたくない。」...ウイリー・パーク・ジュニア。

確かに、「もう二度とこんな奴と回りたくない」なんて種類のゴルファーがいる。
「スロープレーヤー」は当然の事だろう。
以前、たった一人のスロープレーで、3ホールで前に2ホール置いて行かれた事があった。
私を含め他の3人が、殆ど素振りもしない速いプレーヤーだったのに、だ。
その男は、カートに乗らず極端にゆっくり歩く。
一番飛ばないのに、ボールのところにやっとたどり着いてからしばらく考え、何回も素振りをし、またクラブを換え、また...他の3人が焦れて、「先に打ちます」と言って全員打ち終わった後もまだ打たない...グリーン上ではあくびが出るほどさらに遅い。
3ホールでマーシャルが付き、3人で「急ぎましょう」と促しても「私たち遅くないですよねえ」と来た!
3人が「遅いです!」と声を揃えて怒鳴っても判らないようだった...これが自分が出会った最低のスロープレーヤーだった。
「多分、今迄ずっと誰もそれを注意出来ないような、偉い職業の人だったんだろう」というのが3人の意見...仕事に関係ないところでは、死ぬ程毛嫌いされていただろう可哀想なゴルファーだった。

「人の失敗を笑う奴」...これは、反省しなくては(汗)。
自分はそういうゴルファーの一人だと言える。
ゴルフを始めた頃の話だが、ある凄く懸命に真面目にゴルフをしている人と回った時に、深いラフからの彼のショット...フルスイングしたときにボールが遅れて「フワッ」と柔らかく上がったのが見えた...それがフルスイングのフィニッシュで顔の前まで来たヘッドに奇麗に当たり後ろに飛んで行った!
素晴らしいトリックショットを見たようで、「凄い凄い」と腹を抱えて大笑いしてしまった...彼自身は何が起きたか判らない様な憮然とした顔をしていたので、それを見てまた笑ってしまった。
そして...その後彼と一緒に回ったことがない。
またあるコンペのスタート時、飛ばし自慢の男のフルフルショットは、ヘッドの先に当たったようで...真横にいたキャディーさんの足の間を通り、見ていた我々の間を通り、何かに当たった「カキーン」という音がした。
「キャー!」「ワアーー!」「アブねえっ!」「怖〜!」とかいう騒ぎの中、「ボールは?」と皆があちこちを探し始めたその時、「ボトッ」という音と共にティーアップしていた場所のすぐ近くにボールが落ちて来た。
集まっていた皆が大笑い...特に俺は指差して大笑い...打った本人だけが呆然とボールを見つめていた。
それから彼とゴルフをしたことはない。

きっと、彼等にとって俺は「二度と一緒にゴルフをしたくない嫌な奴」になってしまったに違いない。
...気をつけよう。
人の失敗を絶対に笑ってはいけない。
どんなにおかしくても、笑う時は本人に判らないように、笑いをこらえ噛み殺して平気な顔をしていなくてはならない...そうしないと俺のようにゴルフ仲間を無くしてしまうから。



でも、俺は自分がそんな失敗をした時って、他人より自分で一番笑ってしまうんだけどなあ...
あんまり恥ずかしいときは、クラブの所為にして怒ってるフリをしたりして。 


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『ゴルフは法律と似ている。 どちらもトラブルが相手だ。』...バーナード・ダーウィン。

みんな勘違いしている、ってことだ。
プロの試合を見ても、フェアウェイの平らで芝の生え揃った、何の問題も無いライからピンを狙ってパーオンする...それがゴルフだって思っている。
まるで練習場の打席のような場所からショットを打つのが「いいゴルフ」だって思っている。

ゴルファーにとって「良いコース」というのは、どんなコースだろうか?
よく言われるのは、「飛行場の滑走路のように広いフェアウェイ」「アップダウンのない平らなホール」「グリーンまで見通せる真っすぐなホール」...「古い名門コース」なんてのに多いのかもしれない。
こういうコースでのゴルフは、どのショットも練習場と同じに打てて、良いスコアは出せるかもしれない。
だから、スコアだけを追求する人にはきっと良いゴルフ場だと評価されるんだろう。

しかし、古いコースでも「名のある」設計家が残したコースは、決して不自然に平らなフェアウェイなんて作らず、逆に自然の地形を実に上手く生かして変化のある、練習場では絶対体験出来ないようなショットを要求するコースとなっている。
それは、ゴルファーにアイデアと対応の柔軟性を求めるということ。
つまり「真っ平らなライなんて、自然界には存在しない」ということだし、「練習所と全く同じ打ち方なんかは通用しないよ」ということだ。

それは、ゴルフコースではティーショット以外の、全てのショットが程度の差はあれ「トラブルショット」であるとも言える。
勿論、フェアウェイを外れれば、木の上木の下、或いは草の中水の中、砂の上に土の上、爪先上がりに爪先下がり、左足上がりに左足下がり...「大トラブル」なのは当たり前。
フェアウェイにボールがあったって、絶対に毎回違うライになる。
そういう場面で、柔軟な発想とテクニックを組み合わせて対応するのが「ゴルフというゲーム」の本質なんじゃないだろうか。

良いライからナイスショットを打たなくてはいけない、なんて思い込んでいるのは間違っている。
千変万化するライと遊ぶのがゴルフ...古来「ゴルフはライのゲーム」だと言われている。
ゴルフの面白さは「ライの変化にどう対応するか」、つまり「トラブルにどう対応するか」という事だともダーウィンは言っているわけだ。

本来のゴルフは「ティーグラウンドから以外のショットは全てトラブルショット」と覚悟しておいた方がいい。
そうして、そのトラブルに対応する事こそ、ゴルフの醍醐味。
それが上手くいったら、それこそ最高の喜びが待っていると思えばいい。

まあ、ゴルフに対する熱中度が、また一つ上がる...とも言える訳だけど。

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「風を嫌ってはならない。風はゴルファーの長所と欠点をはっきり教えてくれる。」...ハリー・バードン。

本当にそう思う。
個人的には、雨というのは面倒が多くなるばっかりで、素人にとってはスイングとやる気との両方を壊すものでしかないと思う。
おまけにグリップが滑ったりして、自分も他人にも怪我をさせかねない...だから雨の日のゴルフは大っ嫌い。

でも風の日のゴルフは違う。
よく「自分の持ち球はフェードボールだ」とか「自分はドローボールが持ち球だ」なんて言う人がいるけれど、風の強く吹く日にゴルフをすればそれが本当か勘違いかすぐ判る。
自分でそう言う人達のほとんどは、「フェードボールヒッター」や「ドローボールヒッター」ではなく、ただの「スライス打ち」か「フック打ち」なのだ。
...本当の「フェードボール」や「ドローボール」は、不思議になほど風に翻弄されないもの。
対してスライスボールやフックボールは、笑ってしまうほど風にもてあそばれてとんでもないところに行ってしまう。
これは、本物のフェードやドローのボールというのは、サイドスピンの横に曲がる力より直進する力が強い為に、意外なほど風の影響を受けないという事らしい。
これについては、ボビー・ジョーンズが「ダウン・ザ・フェアウェイ」の中で、「正しく打たれたボールは驚くほど風の影響を受けない」とも書いているくらい。

それが、フェードもどきのスライスボールや、ドローもどきのフックボールは横回転が強いために、思っている何倍も風に影響されてしまうのだ。
風の中でゴルフをプレーして、いつもの何倍も曲がったり飛ばなかったりというのは、風が「お前の打っているのはサイドスピンの多いスライスやフックだよ」と教えてくれている訳だ。

ボールの弾道や飛距離もそう。
北風と太陽ではないけれど、なんとしても風に負けまいとすればするほどボールは風に負けて吹き上がる...力を入れれば入れるほど、ボールが飛ばなくなる。
そうして風との格闘に疲れ果てた時に、フッと優しくボールを運んでやるようなつもりでスイングすると意外にボールが伸びて飛んで行く、なんて事を経験した事は誰でも一度はあると思う。
しかし、たいていの人は何かの間違いか気のせいかと思って、それを続けようとはしない...
それこそ、その時のスイングが君の一番いいスイングだ、って風が教えてくれているのに。

そして、心構えも必要だ。決して「追い風が同じ数あるはずだ」、なんて思ってはいけない。
追い風や都合の良い風を願ってはいけない。
「風が吹くときは必ず向かい風」と、覚悟してゴルフをする事だ。


これは、理屈じゃない。
ゴルフも人生も、そういうものだと決まっているんだから。

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