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「ゴルフをし続ける限り、幸せの後には必ず悲しみが訪れる」...ベン・ホーガン

言わずと知れたベン・ホーガンの名言なんだけれど、敢えて極私的な解釈をしようと思う。
本当の意味は、あのベン・ホーガンの言ったこと...非常に深い意味を含んだ言葉なのだけど、それは置いておくことにして。

我々アベレージゴルファーというものは、本当に一打一打に喜怒哀楽、幸福と不幸、幸運と不運、感謝と呪い、天国と地獄、愛情と殺意、前世の因縁から来世の縁まで感じてしまう...それこそがセンスもへったくれもない運動神経音痴や、軽薄脳天気お調子野郎や、謹厳実直トンカチ頭の教条人間までが「ゴルフ」という熱病にかかってしまう一番の原因なんだろうと思う。
本当に一打一打で、すべての感情を経験できる...こんなことは他の遊びやスポーツではそう経験できないことだろう...おまけにそれが全て「自分の」責任で、なんて。

そんな中で、その「幸せの後での悲しみ」だ。
我々凡人ゴルファーにとっての幸せってのは、普通「良いショット」や「良いスコア」なんだけど、その中でも極々たまに経験出来て間違いなく幸せになれるのはあの「バーディー」ってやつ。
強すぎたアプローチが入ってしまったり、苦手なバンカーショットがたまたまピンに当たって入ってしまったり、寄ればいいと思って打ったロングパットが思いもかけないラインを転がって入ってしまったり、果ては見えもしないピンに向かって打ったショットがカップに入っていたり...実力というよりは間違いなく「出会い頭の運任せ」の出来事だ。

だから、バーディーってのは殆どのゴルファーにとって、予想もしない時に訪れて来る。
そして、そんな時のゴルファーは照れ笑いの顔で、幸せ一杯の思いに包まれている(中にはこみ上げてくる笑いを押し殺している、そんな表情がなお面白い、なんて人もいるけど)。

で、思い出してみよう。
その次のホールでは、9割以上の人が大叩きしているはずだ。
自信を持って言えるのは俺がそうだから(笑)。
ラッキーにしろ何にしろ、その次のホールでパーがとれたなんてことは数えるくらいしかない。
ひどい時はダブルパーの大叩きなんてのも何回もある。
そしてそれをきっかけに(ショックで)ずるずると崩れて行く、なんていつものパターン。
せっかくバーディーをとったのに...

ベン・ホーガンの言うように、幸せの後には必ず悲しみが訪れる、なんていう覚悟がないからだ。
この言葉、そんな風に敢えて解釈したい。
いいかい、バーディーなんかとっちゃったら、その後に必ず悲しみのスコアがやってくるんだぞ。
だから、バーディーとったからって浮かれていないで、悲しみに耐える準備をするんだ。
そうしたらきっと、悲しみは次の一ホールで終わるから。
ずるずると何ホールも(ことによったらその後のホール全部)悲しみを引きずって、その日の夜にまで泣かないですむように、バーディーとったらこの言葉を思い出そ(笑)。

ま、自分に言っているんだけどね。