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「女性のロッカーとゴルフ理論はのぞいちゃいけねえ」...夏坂健「スコアは天使の匙加減」より。

夏坂健氏はこの言葉が、ジミー・ライトの父親の言葉として書いている。
元の意味は「天性のゴルファーは理論なんかを聞いちゃいけない」なんて意味なんだろうけど、天性のゴルファーなんかじゃあない我々にも耳に痛い言葉かと。

30代半ばで嫌々始めた自分もそうだけど、大人になって始めた人間程ゴルフと言うゲームの「人間の本能に逆らう」難しさを実感していることだろう。
そんな時に、どうにも上手く行かないボールと自分の身体の関係を合理的に理解する為に、いろんなゴルフの理論やら練習法やらの本を読んだことと思う。
そうして(きっとそれ迄の人生で一番本気で)苦労したあげく、やっと人並みにボールが言うことを聞くようになり、スコアもそこそこになって来たはずだ。
それが、少し時間が経つと「もっと上手くなろう」「もっといいスコアで上がろう」とかの理由で、最新のゴルフ理論に興味を示し、最強のゴルファーの技術解説に気を取られ、ああだこうだをやったあげくにそれ迄のゴルフがボロボロになる...

そうして、まるで人生の敗北者になったように落ち込んだあげくに、また血の滲む様な努力に努力を重ね、やっと這い上がってそれなりになって来る。
ところがまた、そこからもっと上を目指す気持ちが新しいゴルフ理論の餌食となってしまう。
どうだろう...そんな繰り返しはみんな経験していることと思う。

ゴルフのスイングで一番大事なことってのは、「再現性の高いスイング」をすることと言われている。
どんなフォームでもいいから、同じスイングを常に出来れば球筋の狂いも少なく、コース攻略さえ誤らなければ、大叩きをすることも無い。
そうすれば、体力・年齢・男女関係なく、殆どの人はシングルハンデになれるという。
周りを見ても、非常に個性的なスイングをするアマチュアの5下のシングルプレーヤーは沢山いる。
「もっと飛ばす」「もっと曲がらない」「もっと正確に」と誘惑は多いけれど、自分のスイングが固まったら、新しいゴルフ理論に浮気なんかしないことだ。
それは他人の理論...自分は自分の再現性の高いスイングを徹底する、そう思ったら必ず上手くなる...と古来から、心あるゴルファーが伝えてくれている。

男なら女性のロッカーに興味を持ってしまうのは判らないでも無い...が、それを覗いてしまうと手が後ろに回って人生を棒に振る事になっちまうぞ。
最新のゴルフ理論も、興味を持つのは真面目なゴルファーならやむを得ない事...しかし、大した覚悟も無く軽い気持ちで足を踏み入れてしまうと、あっという間に奈落の底に堕ちて行く可能性も高いんだ。
女性のロッカー覗くことと、新しい理論に浮気すること...どっちも危険な落とし穴、今迄積み上げて来たものを全てフイにして、暗闇の底で悔いることになるかもしれないぞって事...ご用心.ご用心。


さて、あなたはどうする?