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「マスコミに騒がれることによって、いかに多くの若者が傲慢になり、前途をゆがめられたことか!」...O.B.キーラー。

まあ、ゴルフにだけ、ということではないんだけれど。
マスコミの寵児になる、ってことは普通の若い人間にとって、そりゃあ気持ちの良いものなんだろう。
そしてマスコミもまた、世間から注目されてヒーローとかヒロインになる存在をいつも探している。
そういう存在が見つかると、そのマスコミ自体が「商売になる」からなんだけど。

今、日本のゴルフ界にも、男女それぞれ何人かの「マスコミの寵児」がいる。
その代表が松山や石川というところだろう。

...気をつけなくてはいけない。
「本人のため」を思っているマスコミなんて、いないのだ。
商売になるから彼らを誉め、おだて、何かの象徴にし、集客のネタにし、ブームを創ろうとしているのだ。
自分より遥かに年上の大人達から、下へも置かぬもてなしを受け、歯の浮くようなことばかり言われ続けて、勘違いせずに自分をしっかり持ち続けるのは...難しい。

勿論、才能はあるのだ。
これから更に開花しようとする潜在能力も確かに認められるから、注目されるのだ。
自信を持っていいのだけれど、怖いのは気がつかないうちに「傲慢」になること。
いくら傲慢になっても、ずっとその力を維持し続ければ、嫌われはしても問題ない。
しかし、そうなった人間が力をなくしたとき、期待を裏切ったときに手のひらを返したように叩くのもそのマスコミなのだ。
そういった例は今まで無数にあったのだ。


例えば、多くの若手プロがタイガーそっくりのガッツポーズや、あの悪名高い「3秒ルール」とかに似た、クラブを投げようとしたり、叩き付けたり、ひどい表情をしたりするようになった。

タイガーを尊敬していると公言しているプロは多いが、そんなことばかりを真似してほしくはない。
ゴルファーでもある普通のファン達は、強くなったプロ、実績を残したプロにはそれなりの風格と気品が欲しいのだ。
ゴリラのドラミングの様なガッツポーズで威嚇するゴルフには、嫌悪感を感じるものが多いのだ。
オレはタイガーがプロになった頃にはしっかり応援していたのに、メジャーを複数獲るようになってからのタイガーのゴルフプレーの態度にはそんな嫌悪感しか覚えなくなった。

そして今、下り坂に入ったタイガーの ニュースには、その実績に対する賞賛はあってもゴルファーとしても尊敬の念は乏しい。
試合に出場すればマスコミはタイガーのニュースを流すが、それはいい成績が残せなければ その落ち目の具合が格好のメシのタネになるからだ。

自分がいいゴルファーかと言うと決してロクなもんじゃない事は判っているけど、これから時代を背負う様な若い強いゴルファーには、ただの強欲な賞金稼ぎではない「尊敬されるゴルファー」を目指して欲しいと思う。

マスコミに乗せられてゴルフを舐めちゃいけないぞ。