ゴルフの名言勝手に解釈  (渡辺隆司のゴルフブログ)

過去から今に伝わるゴルフの「名言・格言」を、勝手な解釈で描いて行きます。 読んだ結果、多分、ゴルフが上手くはなりません。 でも、ちょっと良いゴルファーにはなれるか、と。 もちろん責任持ちませんが。 (イラストの無断使用はしないで下さい)

img_0-45


「早く振る人間に未来はない」...ゲーリー・プレーヤー。

深いぞこの言葉...多分深い。
同じようなことを、あのボビー・ジョーンズも言っている。
「ミスショットの99.9パーセントは、早振りに原因がある」

ポイントは「早く振る」ことで、「速く振る」ではないところ。
ボビー・ジョーンズが、別に「クラブを遅く振りすぎる者はいなかった」と述べているところから、これはスイングのリズム、あるいはタイミングのことだとわかる。

ゴルファーは誰でも、普通にショットを打つ時は「速く」振ろうとするもの。
ティーショットを飛ばしたいとき、アイアンで切れの良いショットを打ちたいとき、「速く」振ってヘッドスピードを上げたいと思う。
例えば距離のあるパ−5。
誰だってティーショットをより飛ばしたいと思う...当然自分なりに「フルショット」、つまり自分の最大ヘッドスピード出してボールを打ちたいと思う。
そして、渾身のショット。
まあ、普通のゴルファーの9割はミスショットになる。
曲がる、ちゃんとフェースに当たらない天ぷら、ダフり...極まれに「芯を食った」なんて当たりが出ても、思ったより飛んでない。
古の名手達の答え...その原因は、「早く振った」から。
飛ばそうと思うあまりに、自分のタイミングより早いタイミングで打とうとしたから、フェースに当たらなかった。
「芯を食った」なんて思ったショットも、実は「フルショット」を意識するあまりアドレスから力が入りまくり、むしろバックスイングのヘッドスピードが上がりすぎて、ダウンからのヘッドスピードは普段よりずっと遅かった、なんてことが多いのだ。

オープンコンペなんかでの、「ドラコン」ホールでのティーショットを見ていると、冗談ではなく「後ろに飛ばした方が飛んだんじゃないの?」なんて言いたいくらい「バックスイングのスピードが上がっている人が多い...むしろ、ダウンからはブレーキがかかってしまっているように見える。

ただ、名人達は「遅い方がいい」なんて言っているけど、これは難しい。
実際に「遅い」タイミングでなんてちゃんと振れやしないもんだ。
多いのは「ゆっくり」とか「遅く」なんて意識すると、ただ「脱力」してしまって「デレッと」振ってしまう人。
...ただぐにゃぐにゃしたような蛸踊りスイングになてしまう人は多い。

だから自分なりに考えてみると、飛ばしたい時や力が入るような場面では「普通に」打ちたいと思ったって「早い」タイミングになるに決まっているんだから、早く振りたくないと思ったら敢えて「バックスイングだけでもゆっくりしよう」と思うしかないんじゃないか...
そうしたって切り返しで力が入れば、ミスショットになるんだけれどね。

短いけど、深いよ...この言葉。
上手く行けばスイングのレベルが何段階も上がるから。
ちょっと自分のゴルフスイング意識に引っかかったら、覚えておくといいかもしれない。
きっと今までよりは、ミスが減る。

img_0-44


「ダウンヒルでも、アップヒルでも ボールは常に高い方の足の近く」...ジャック・バーク。

たまには、名人達の技術的なアドバイスも。
ゴルフ理論てのは、ちゃんと打てる名人が後から理屈を付けたものが多くて、読んで理解するには非常に判りにくいものが多い。
そして、我々大人になって(年をとって)ゴルフを始めたアマチュアは、そんな小難しい理論を懸命に覚えても頭の理解通りに体が動くはずもなく、いざボールを打つ瞬間にはそんなことはなんの役にも立ちやしない。
なにせ、殆どのゴルファーはインパクトの瞬間には記憶喪失になっているらしいから。
「ああ、そう言えば...」なんて勉強した結果を思い出すのは、失敗したショットを反省と後悔とともに見送った後ばっかりだ。

だけど技術的な事でも、こんなシンプルな一言なら結構忘れないで覚えているかもしれない。
曰く「斜面では、左足上がりでも下がりでも、ボールは高い足の方」ってね。
面白いことに、こうしてボールの位置を変えると斜面に対して打ちやすい立ち方になる。
これだけで、最小限のミスショットで済む確率が高くなる。
そして大事な事は、斜面では基本フルショットはダメという事...プロみたいなスーパーショットは絶対に夢見ちゃいけない。

同じようなことで、以前レッスンの取材をしたプロが、「つま先上がりやつま先下がりは、ボールの位置は真ん中でいい」なんてこと言っていたなあ...
そして(そんなところにボールを打った自分がいけないんだから)、「傾斜地からのショットは、トラブルから脱出する為であって、そこから番手なりの飛距離の普通のショットを望んじゃいけない」、ってことも言ってたっけ。

「斜面での打ち方」についての余計な難しい理屈は置いといて、こんなことだけでも覚えていると結構プレーに思い切りがでてくる。
「どう打ちゃいいんだ?」なんて迷いが無くなり、その上謙虚な気持ちでショットすれば、斜面の傾斜あるスタンスでのショットもそう大したミスにはならないだろう。
やっちゃいけないのはミスがもっと酷いミスになるショット...ミスを取り返そうと言う欲と迷いが更にミスを呼び、結果ビッグスコアを叩き出して、せっかくの楽しみなラウンドの一日を台無しにしてしまう。

ボールの位置を定めて、より大きなミスを呼び込まないように、「そこそこ」のショットで傾斜からの脱出を目指すだけでいい。
それで、一日の楽しみが先に続く。
そして、次のショットで「グッショッ!」なんて言えたらいい(笑)。

img_0-43


「まず打って、それから悩め!」...パティ・バーグ。

いろいろと「ショットの前に球筋をイメージ」、とか「最高のショットをイメージ」とか描いて来たけど、これはその正反対。
私なんか、こっちの方に大賛成(まあ、どうせ大した事悩んでないし)。

...この前一緒になったゴルファーは、ショットの前にナイスショットや球筋のイメージを、キチンと浮かべる人らしかった。
ティーグラウンドで、自分のボールをセットした後しばらく目を閉じて動かない。
もう一度、ボールのロゴと打つ方向を修正する。
おもむろにアドレスに入った後、何かのイメージを待っているらしくじっと動かない。
一秒、二秒、三秒...果てしない時間の後、ショットする。
その打った球がイメージ通りだったかどうかはわからないが、コースを隅々迄縦横に使ってプレーしている。
パットまでいいイメージを「待っている」らしくて、ロゴを合わせてフェースを合わせ、構えたあと後動かなくなる。

毎ショット毎ショットいいイメージを待っているらしいその仕草は、毎ショット毎ショット他の同伴競技者に逆に悪いイメージと苦痛を膨らませて行く。

そして遂には、善良で争いごとの嫌いなゴルファー達に、「いいから、早く打てよ!」なんて言葉を吐かせてしまう。

...パティ・バーグは「最高のショットのイメージや、打ちたい球筋がすぐに浮かばなくて悩んでいるなら、打つ前に悩まないで、さっさと打て!」と言っているんだと思う。
決断力のない人間に対して「打つ前にいいイメージを出せ」なんて言うのは、「スロープレーをしろ」と言っているのと同じこと。
ホールを見て、ボールをセットして...すぐに心が決まらないなら、待っていてもみんなの迷惑だから、とりあえず打ってそれから悩めばいい...きっと悩みの形がはっきりしてるだろうからさ。

...最近売り出し中のプロにも、パットは「ラインがはっきり決まるまで打たない」と言って、グリーン上でスロープレーが取りざたされている者が多いようだし、普通のアマチュアゴルファーの中にも、プロのまねをして何やら儀式が多くなっている人がいる。

でも、すべてのゴルファーの中で一番嫌われるのは「スロープレーのゴルファー」。
(インチキするゴルファーは、すぐにみんなに相手にされなくなるから論外)
ただ、不思議な事に評判の「スロープレーヤー」と言う人程、自分が遅いとは思っていない様に見える。
自分にとっては良いショットを打つ為に必要なルーティーンをやっているに過ぎない、と思っている。
その結果が殆ど良いショットではなかったとしても、だ。
これは最近の雑誌やテレビなどからの情報にも責任がある。
誰もなりたくてスロープレーヤーになっているのでは無いはずなんだから。

「少し遅いかも」と思ったら、とりあえず打っちまえ。
その後で、反省でも悩みでもすればいい...どうせ我々アベレージ前後のヘボゴルファー、少しくらい多く叩いたって「スロープレーな奴」と思われるよりずっといい。

それに、後でミスショットを酒の肴に「反省」するのも、ゴルフの大きな楽しみの一つだろ?

↑このページのトップヘ