ゴルフの名言勝手に解釈  (渡辺隆司のゴルフブログ)

過去から今に伝わるゴルフの「名言・格言」を、勝手な解釈で描いて行きます。 読んだ結果、多分、ゴルフが上手くはなりません。 でも、ちょっと良いゴルファーにはなれるか、と。 もちろん責任持ちませんが。 (イラストの無断使用はしないで下さい)

img_0-87


「シャンクはちょとした油断から生まれる。例えばどこに落とそうとか、どんなボールを打とうかということに気を取られて、ボールを打つ事に集中しなかった時に不意に出る。」...キャリー・ミドルコフ。

シャンクに悩んだ事がある人には、覚えがあるだろう。
極稀に「なんだかシャンクしそう」なんて言いながら本当にシャンクする人もいるが、多分これは自己暗示にかかりやすい人の特殊な話。
(実際にセカンドショットからそう言いながら、だんだん右の林の奥に消えて行った人もいるけれど。)

しかし、普通はシャンクは突然にやってくる。
多いのが絶好のライの花道からアプローチ、ピンまで上り、転がしても上げても自分の腕なら確実に寄せられる...ピンにぴったりとついたボールが打つ前からイメージ出来る...そんな時だ。
頭の中に「ふわりと浮いたボールが、2バウンド目でピンそば30センチくらいのところにぴたりと止まる」のが見える...そのイメージでバックスイングして...「ガシャッ!」
一瞬、何が起こったのか理解出来ない。
が、ほぼ真横に飛んで行くボール...手に残る固い石でも打ったようないやな振動。
「なぜだ? なんであんなところにボールが? どこに当たったんだ?」
真っ白になった頭で、まだ事態が十分理解出来ないまま慌ててボールのところに行き、「なにやってるんだろ、俺は」なんて思いながら、もう一回打つ...「ガシャッ!」。
ここで、他のプレーヤーが「シャンク!」「落ち着け」「ゆっくりゆっくり」なんて声をかけてくれるのが聞こえる。
「シャンク...」
もしそこがバンカー越えだったりしたら、シャンク地獄はまだまだ続く。
打てるライだったら、とりあえずパターでグリーンに乗せる。
...その日のラウンドは、そのシャンクのために滅茶苦茶になって終わるだろう。
そして、もっと恐ろしいのは、それが忘れられない記憶となってその後のゴルフにも影響を与えるってこと。

シャンクの原因は、単純明快。
スイング軌道がボール側にずれて、ボールがフェースに当たらずにネック付近やシャフトに当たる事。
だから、治すにはスイング軌道に注意してフェースでボールを打てるように振ればいい。

...問題は、その通りに出来ない事だ。
シャンクの治し方については、古今東西多数の本が出ている。
シャンクの治し方のレッスンは、週刊誌月刊誌等々で何回くらい特集されている事だろう。
なんでこんなにレッスン書に書かれているかと言えば、原因が分かっても治らないからだ。
そのレッスン書には、それぞれ本当に沢山の種類の矯正法が書いてある。
しかし、シャンクがレッスン書を読んでぴたりと治った人は殆どいないそうだ。
殆どの人は同じような状況になった時に、一度経験したいやなイメージが手強い恐怖心となって身体の動きをぎこちなくさせてしまう...その結果、まるで再生されたビデオの映像みたいにまたシャンクを打ってしまう、とか。

そこで「シャンクの原因は心の油断である」という言葉。
つまり、打つ前から甘い結果をイメージし過ぎて(感じを出し過ぎて)、一打一打「そのボールを打つ」という事を決して疎かにしてはいけない、と。
シャンクが出てからでは治す事は困難なんだから、シャンクなんてものに出会わないように...くれぐれも油断したショットなんかをしないように...
まずそっちから気を付けよう。


ご用心、ご用心。

img_0-86

「カップは君が思うより、アプローチなら1ヤード、パットなら1フィート常に遠い」...チャールズ・ベイリー。

チャールズ・ベイリーは、20世紀初め頃の著名な英国のゴルフ評論家。

パットの話では「ネバーアップ、ネバーイン」とか「届かなければ入らない」とかの言葉はよく聞くだろう。
しかし、実はアプローチでこそ我々は「無駄」で「みっともなく」「後悔する」...「短すぎるアプローチ」をやっていないだろうか?

勿論トップしたミスショットの大オーバーは関係ない。
「上手く打った」ときに、ワンピン以上のショートとかを結構やっていないだろうか。
パットと同じように「あ、強い!」なんて思った時に意外と寄っている...

それに我々は妙な知恵がついてしまって、「ショートか...でもオーバーよりいいだろう」なんて口に出して言ったりする。
おいおい、我々がプレー出来るような普通のコース状態で、上につけたら下りのパットが滅茶苦茶難しい、なんてケースが何回あった?
むしろ下りのパットの方が、ビビって打ったのが丁度良くて入ってしまったなんて経験、少なからずあるんじゃない?

「スピンが上手くかかり過ぎてしまった」とか「上手く打ち過ぎてしまった」とか「感じが出過ぎてしまった」とか...言い訳はいいけどさ、上りのアプローチでワンピン以上ショートなんて、アプローチ大失敗ってことだぜ。

1ヤードは91.44センチ、つまりワンピン残した失敗ショートアプローチだったら、もし1ヤード大きく打っていれば残るのは1メートルほどのナイスアプローチとなる。
はっきり言って、1メートル手前も1メートル向こう側も、我々がプレー出来るレベルのコースでは難しさに違いはない。
手前が絶対にいいなんて考えは捨てて、思っているよりも1ヤード向こう側のカップに向けてアプローチしてみるといい。
カップをオーバーさせればチップインする可能性だってあるし、しっかり打った事によって「強い」と感じたボールに上手くスピンがかかったりして、予想以上にピンに寄る結果となる事請け合いだ。
それに、もしワンピン以上ショートして結果入らないパットより、オーバーして入らなかったパットの方が絶対に後悔は少ないぞ。

パットも同じで、この場合の1フィートというのは、30.48センチの事。
やはり、思ったよりそれだけ遠い。

img_0-85


「打つ前にイメージするのは、まず狙った場所にボールが落ちるところ、それからそのボールがそこに向かって飛んで行くところ、そしてそのボールを打っている自分だ。」...ジャック・ニクラウス。

言わずと知れた「帝王」ニクラウスの言葉なんだけど。
前にも描いたが、「打つ前に悪いイメージを持つとそのショットは失敗する。」という言葉は知っているだろう。
まあ、知っていなくても誰でもが「ここの池は嫌だなあ」とか「この右のOBに行きそうだ」なんて、ショットする前に思うと、結果はその通りになってしまうという経験をした事があるだろう。
あるいは、わざわざ口に出して「このホールは苦手なんだよなあ」なんて言ってしまって、いつもと同じようなミスを繰り返す。
ゴルファーというのは、ことのほか自分の言葉やイメージに忠実な人種らしく、ショット前のそれらの行動にほぼ百パーセント責任を持ってしまう、と言われている。

そこで、やはり「打つ前には良いイメージを持て」なんて言葉があるんだけど...ただ「良いイメージ」なんて言われても、そんな曖昧な甘いイメージが、具体的な悲惨な経験の積み重ねによる悪いイメージに勝てる訳がない。
だからニクラウスのこの言葉が効いてくる。
非常に具体的なはっきりした「良いイメージ」だ。
それも、普通人が考えるような「自分が打ったボールが、青空を飛んで行く」なんて大雑把なことではない。
まず、そのボールが狙った場所に落ちるところをイメージする。
グリーンのピンそばでも、フェアウェイのセンターでも...
それから、そこに向かって自分の思った通りの球筋で青空を飛ぶ白球をイメージする。
そうしてから、その思い通りのボールを打つスイングをしている姿をイメージするのだ。
どれも具体的ではっきりとしている。
やるべき事と、その結果がイメージとして身体と頭に刻み込まれる。
あとは迷いなく自分を信じてスイングすればいい。

どうだろう。
やってみる価値はある。

ただ、どうしてもグリーンからこぼれてバンカーに入るボールしかイメージ出来ないとか、どスライスになってOBや池にまっしぐらに飛んで行くボールの姿以外イメージ出来ないとか、あるいは自分のスイングを思い浮かべた途端に「当たりそうもない」スイングしか頭に浮かばないとか...リアルなマイナスイメージが強過ぎて、経験した事のない良いイメージなんて全く浮かばない、なんてヘボゴルファ−は結構多い。
そう言う良いイメージは自分で打った経験があるからこそイメージして効き目があるもので、未体験のショットイメージを頭に浮かべてもそうは問屋が卸さない、と言うのもゴルフの真実。そういう人は、良いイメージを無理矢理頭に浮かべようとしても時間がかかるだけなので、今晩のおかずだとか、帰ったら飲みたい酒だとか、好きな異性の顔でも身体でも思い浮かべて、それが消えないうちにさっさと打った方がいい。



スムーズにイメージが浮かびスイングを始められないゴルファーは、この名言の事は忘れた方が良いとも思う。
(この名言にはヘタをするとスロープレーの原因になる要素があると言う事)

そうじゃないと、「下手なくせにプレーが遅い」なんて最悪の評判が定着してしまうぞ。

↑このページのトップヘ